インプラントが難しい場合

インプラントを行うのに適さない状態があります。インプラントは顎の骨に歯の土台となる人工歯根を打ち込むため、顎の骨の硬さや幅、厚みが足りなければ基本的にインプラントを行うことが出来ません。

また、骨にドリルで穴を開けるという外科手術を行うため、何らかの要因で血が止まりにくいなどの症状を持っている場合も、インプラント手術を行うことは出来ません。
しかしながら、骨の状態がインプラントに適さない場合は骨造成を行うことによりインプラントが可能になる場合もあります。その他、インプラントが適さない状態について、次のようなものが挙げられます。

・糖尿病の場合

糖尿病を患い、血糖値が高くなりすぎると、様々な感染症に罹患しやすくなります。口腔内には多くの細菌が存在しているため、血糖値が高すぎた場合、歯周病などから歯肉および顎の骨にまで影響を受けることがあります。このようなことから、糖尿病の場合は適切な血糖値の管理がインプラントの前提となります。

・腎臓病

重度の腎臓病は免疫力の低下を招き、傷の治りを遅くさせる事があります。その結果、インプラントの土台である人工歯根と骨の接合がうまく行われなくなる場合があるためインプラントが難しくなります。

・肝臓病

重度の肝臓病の場合、出血を止める力が弱まっている事があり、手術に際して危険が伴う場合があります。このため、インプラントの手術を行うことが難しくなる事があります。

・骨粗鬆症

閉経後の女性の多くが煩うことの多い骨粗鬆症によっても、インプラントの土台となる人工歯根を埋め込むことが困難になるため、インプラントが難しくなります。しかし、骨造成などの処置によりインプラントが可能になる場合もあります。

・成長期にあたる場合

インプラントは、顎の成長に合わせて対応出来ないことから、一般的に顎の成長が終わると言われる16歳~18歳以降でなければ基本行うことは出来ません。

この他にも、インプラント治療に支障のある虫歯や歯周病がある場合や、妊娠中である場合も、それぞれ治療や出産し終えて落ち着くまではインプラントを行うことを見合わせる場合もあります。

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