インプラント治療前のこと

インプラントの治療を行う前には、どのような処置を行うのでしょうか。インフォームドコンセントの時点で、自分にはどのような術前処置が必要なのか、きちんと医師に確認しておく必要があるでしょう。術前処置しとして重要だと考えられるものは3つ考えられます。

1つ目は、歯周病の治療です。歯周病が原因で歯が欠損する方がたくさんいらっしゃいます。歯周ポケットには歯垢がたまりやすくなりますが、この歯垢の中に潜んでいるプラークは、虫歯の原因になったり、炎症を起こす原因になると考えられています。

インプラント治療を行った後に、インプラントの周囲の歯肉の炎症が出て来る方がいらっしゃいますが、ほとんどの方はこの歯周病が原因のようです。術前にきちんとした治療を行い、歯周病の状態を改善しておくことが大切です。深部にわたって歯石を除去することも重要なポイントです。

2つ目は咬み合わせの問題です。インプラントを入れることによって、歯は本来の位置に戻り、咬み合わせが悪い場合でも簡単に改善が可能です。目で見ただけではわからない部分は、CTやレントゲンによって徹底的に把握してから治療に移ります。

3つ目には、虫歯・歯周病の治療することが重要なポイントとなります。口腔内の衛生状態を良好にしておくことが、インプラント手術の成功につながります。

術前には、個人によってさまざまな検査を行います。レントゲン検査は歯科治療では一般的ですが、歯周病の検査も行います。歯周ポケットがどの程度あるかによって、歯周病の治療も考えなければなりません。また、CTスキャンでは、3次元で骨の状態を把握し、より安心・安全な治療を可能にします。

このように、手術前に口腔内の状態を完璧にしておくことが、インプラント治療を成功させる上で重要なファクターになります。

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