多くの方は、歯科治療と聞くと高いというイメージをお持ちでしょう。インプラント治療にかかる費用ですが、医院やクリニック、病院によって、設定されている金額には大きな差があります。

平均で１本のインプラントを埋め込む場合、２０～４０万円前後の予算を考えておく必要があります。ただし、医院によっては、この費用の中に、検査や手術費といった、各治療プロセスでかかるであろうと予想されるものが含まれている場合もあります。ホームページを開設している医院や病院によっては、ホームページ上に金額を開示している場合もあるため、一度調べてみることをおすすめします。

一般的には、インプラントの手術費用が２５万円前後。人工の歯の値段が、１本あたり８万円前後。その歯を支える土台の部分が１本につき１万円前後。そして、土台の下の部分であり、インプラント(人工の歯根)の部分が１本当たり５万円前後という価格が相場です。

費用に関しては治療をスタートする前に、歯科医師と納得するまで話し合いを行っておく必要があります。一般的に、インプラント治療は保険適用外です。しかし、健康保険が適応される特定療養費という制度があります。これは、レントゲンの撮影、注射を含む薬の処方、再診料、検査料金などです。

この特定医療費制度ですが、最先端の医療を受けたいといった方のための医療費制度です。一般の保険が適用される部分、すなわち、投薬・診察・検査・入院等の費用に関しては、健康保険が使えます。しかし、それ以外の部分に関しては健康保健が使えないため、自費で治療費を負担しなければなりません。

また、知っておくと役立つ知識として、インプラントは医療費控除の対象となる点が挙げられます。１年間に使用した医療費が１０万円以上の場合、医療費控除が確定申告の際に受けられます。同一世帯内であれば領収証さえあれば申告が一緒にできますから、家族の医療費と一緒に、インプラントにかかった費用の医療費控除申告を行いましょう。